このアニメ対談は「denno-hokuto-tsushin」(現在長期冬眠中:管理人:omote-sakiサマ)において平成13年1月から開始され、平成14年の7月にひとまず終えた物を編集して再アップしました。
アニメ対談1

【とりとん&オモテ・・アニメ対談スタート!】


オモテ・・とりとんさんとの対談はひさしぶりですねー。
私、対談って結構好きなんですよー。
エッセイ風の文章も好きだけど、一人で語ってると煮詰まっちゃいますからね。
その点、対談だと語り合っているうちに、思いも掛けない良い方向に進んだり、結論付けができたり。それにしても・・こんな公な場所で、気軽にアニメ対談できる時代が来るとは〜〜〜、夢のような話じゃありませんか?


とりとん・・ベルばらと言えば私もそうだったんですが、まず原作という気風があって、原作とはかなり違うアニメ版はあまり語られていないんじゃないでしょうか。
こうしてネット上で対談の機会ができて本当に嬉しいです。
一人でやっていると発想の転換もしにくいし息詰まってしまう。
でも対談だと同じ場面に同感したり、又は違う感じ方とかも出てくるだろうし、その辺の所を楽しく語っていけるといいなーと思っています。


【とりとん&オモテ・・アニベルの印象を語る】アニベル・・アニメベルばらの略

オモテ・・そうですねー。というわけで、早速ですが、まずはアニメの印象を語ってみましょうか?私はアニメ化前、絵柄がものすごーく変わってしまうのではないかと心配して、やっぱりとても変わっていたのを見てかなり驚いたのですが。
当時、往年の?話題作をアニメ化すると言うことで、制作スタッフもものすごーく苦労したんだそうですね。


とりとん・・アニメ化するとどうしてもペン画を簡略してデフォルメされるので、私もオスカルがどうなるか期待と不安が半々でした。
第一話はスタッフの気合いを感じましたが、絵柄の違いよりもオスカルというキャラの捉え方が原作と違うと思い、不安が勝ちました。
ただ、私ならこうするのにって思っても、それは万人に受け入れられるものではないはずで、原作を基礎にして作られたアニメや他のメディアは、すでに原作のオスカルではない。
話題作の扱いの難しさって、自分がもし任されたらと考えるとそりゃあ大変な作業だと今なら解りますよ


オモテ・・私も感じましたよー、アニメスタッフの気合い?を。
でも、それと同時に、原作の路線を守ろうとしているのも見て取れました。
ところが、その方向性が、私たち原作ファンが望んでいたものとは、わずかに違ってた。
このわずかに・・が実は問題だったのですよ!
たとえれば、カラオケでそっくり物まねで歌っている様な・・とでも言いましょうか(笑)
とても似ていて、とても上手いのだけど、かすかに引っかかる違和感が気持ち悪い。
いっそのこと、ヘタでも自己流で歌ってくれた方がいいのに・・と思う様な・・とでも言いましょうか?ありゃ、わかりますか?こんな変な例えで??


とりとん・・そもそも私たちは原作世代ですよね。
アニメ化のコンセプトなんて知らないけれど、自分が満足する原作オスカルにして欲しかったんですよ。確かにアニメ前半はオスカルがかっこいいし原作のセリフや場面も生かしている。
じゃあ何が不満かと言うと、結局オスカルはかっこいいのは当たり前なので、むしろ「あくまで原作を補足するエピソード」を描いて欲しかったんだろうなって。
第一話で男として生きる事に迷いを感じるオスカルを見て、感想と言うより「原作と違う」という思いしかなかったし、オスカルとアンドレの殴り合いも原作にはないエピソードなのに、「原作オスカルならこうするかな?」と、戸惑ってしまいました。
後で手を取り合うところは可愛いな、と思いましたがこの先、「アニメベルばら」を楽しめないかも?という不安がありました。


【とりとん&オモテ・・アニベルの違和感を語る】

オモテ・・それから声!当然の事ながらアニメはキャラが喋ります。
ヅカも映画もそうなんだけど・・あちらは演じているキャラが喋っている・・
と言う感覚ですよね?
けど、アニメはオスカルが・・アンドレが喋るという感覚になる。だから、自ずと、声質やイントネーションにまで厳しくチェックを入れてしまいました。
アンドレはともかく、オスカルの田島さんは少し女ぽっすぎるなぁーと思いました。
あれ?なんかモンクばっかり。確かこれ、ヨイショ対談でしたよねぇ(苦笑)
そうそう、好きなシーンね。とゆーか、初めからオスカルが主役として描かれているところですかね。


とりとん・・確かに。キャラの配置を最初から設定できたのはラッキーでしたね。
私も田島令子さんではパンチが効いていない(死語)と感じました。むしろ前半は戸田惠子さんの声の方が合ってるなぁって。それとギャグ等の場面でアニメ独特の現代劇風のノリがあって、「ベルばら」とは違和感を感じたんですよ。
もとい、好きなシーンはセリフなんですが「女と言えど武人」って言ってますね。自分が女だと言うことと、軍人のプライドと両方の自覚をしているんだなーって。それに人間ぽいところを見たかったから本をぶつけて悩んでいる姿は嬉しかったですよ。
そうそう、第一話は作画監督の荒木さんらしいしなやかな場面がいっぱいあったし、決意の白い軍服に涙ぐむ熱血アンドレがひたすらアツい!!
第一話は見所が多いですね。
原作にない側面を描いてあるシーンをどこまで「原作に忠実」か、自分が受け入れられるかという不安もあったけど、やはりナマオスカルを見たくて第二話へ期待しました。
何か変でしょうか??アニメからベルばらに入った人から見たら、どうして「原作」にこだわるのって言われそうだけど、先に読んだ原作のインパクトはすごかったとしか言いようがないですしね。


オモテ・・アニメオスカルが、最初から女を自覚していた・・というのはおもしろい設定でしたね。
軍服を着るかどうかも迷っていたし。原作と違って、アニメは最初からオスカルが主役だから、
主役の心理を曖昧にできなかったせいなんでしょう。
見た目は原作に忠実に・・なのに、原作と違うポジションのオスカルを描かなければならなかったアニメスタッフ。その苦渋のあとが一番にじみ出ていたのが1話だったのでは
ないでしょうか?


とりとん・・アニメ前半と後半。監督も違うし絵柄も違う。伏線もとぎれ、関連しているのかさえわからない。
その中で私たちが見ていく上で大事なのはオスカル自身の意思だと思います。
「進路に迷う」オスカルの姿は原作にはないけど、自分で進路を決めたオスカルの意思に私はひかれました。ふと考えたら原作オスカルも親の都合で決めた進路に何の疑問も感じなかったはずはない、という観点で描かれたエピソードでしょうね。…がしかし放映当時はそんなことにも気付かず「原作と違う」と、ふくれていましたっけ。
最初から主人公を背負っていたおかげで、制作スタッフもオスカル本人もさぞ苦労したでしょう。


【とりとん&オモテ・・オスカル脇役説を語る】

オモテ・・2話でのアントワネットの輿入れの時の替え玉事件とか?
6話のパリ視察の馬車への爆竹事件とか??
前半ではオスカルが活躍できるよういろいろと、難珍事件を盛り込んでありますが・・
こんな事言っちゃうと、物議を醸すかもしれないけど・・よーくキャラ設定を分析したら、オスカルって
実は主役には不的確なポジションにいるんですよね(あーあ、いっちゃった・・^^;)
もちろん、オスカル自身の役不足って言ってるわけじゃないですよ(と・・一応フォロー)
劇的に奔放に生きるアントワネットが主役だったストーリィの、管理人とユーか、監視員とユーか?
元は、アントワネットを見守りつつ、彼女の生き方に関わりながら、最後には別の道を選ぶ・・
重要だけど脇キャラだったと思うのですよ。
それが、いきなり第1話から主役扱い。その後も、長い長い間アントワネットの側にいて、個性的な他の脇キャラと関わりながら、主役を主張しつづけなければいけなかった・・?


とりとん・・そうそう、第2話からはオスカル自身の意思ではなく「かっこいい」ところがやたら目立ったのは、名脇役であるはずの彼女が主人公というポジションに置かれてしまったからだと私も思います!オモテさん。
主人公だからかっこよく描けばいいという路線で行くと「勧善懲悪」のパターンになってしまって、クライマックスのバスティーユ攻撃が「悪の根城を攻める正義の味方」になってしまうんじゃないかって。それはそれでいいんですが、オスカルにはもっと世の中のしがらみに葛藤してもらって、人間味を出してもらったほうが私は好きです。例えばオスカル本人にとって何が一番大事だったのか…とか。
ところで以前、第1話であんなにオスカルが進路に悩むのは貴族のヨメになるか軍人になるかの二つしか選択肢がなくて、実際は他に進路希望があったのでは?とオモテさんから伺ったんですが、その話を聞いてオスカルって気の毒な少女だったのかもって思いましたよ…。


オモテ・・うんうん、オスカル悩んでましたよねー。原作みたいに、ジャルジェパパから純粋に軍人教育を受けてなかったのかな?とちょっと驚きました。
だって、原作オスカルちゃん(11才)は素直に喜んでましたよね。アントワネットを守るんだ〜なんて。
アニメオスカルも決して、軍人が嫌だったわけじゃないと思うのです。
姉たちのように着飾ってお姫様しているよりは気に入っていたと思います。
ただそれは、他に選択肢がなかったから・・と思えて仕方ありません。


【とりとん&オモテ・・アニメオスカルの天職を語る】

とりとん・・原作を読んだとき違和感なかったんですよ。
父親に認められて嬉しいだろうし、自分が将来忠誠を誓う人のために強くなるって事を純粋に喜んでいるのが可愛いなーと。
ただ、そこでアニメのように悩まれてしまうとあれこれ考えてしまって。
軍人になるのなら、武術の達人になるとか覇気とか野望とかあってもいいのに、なぜかその部分が見えない。何となくオスカル(アニメ)の天職って感じがしないんです。
頭で考えるタイプなんですね、オスカルって。
政治家とか哲学者向きなんじゃないですか?
それとかオモテさんの描かれたお医者さんとか。どっちか言うと、命の現場etcとかで「人助け」ってイメージが強いんです。
むしろ軍人職に限定せずに、「職業を持つタイプの女性」だったんでしょうね、あの時代に合わずに。生きる選択肢がなくて、親のこととか色々考えてむりやり自分で型にはまってしまったような気がします。結局命を落とすなんて、器用なのが仇になった?


オモテ・・政治家か哲学者向き・・私もそう思います!
もうひとつついでに言うなら、7月13日に、元衛兵隊を率いて革命に参加したのだって、違和感感じるくらいです。
アニメオスカルならもっと他の方法を考えたんじゃないかって!?(爆笑)
アウトローやボヘミアン(カタカナ辞典で調べた・・^^;)って言うのともちがう、かといって、組織の中にいても、その他大勢の中に取り込まれない・・
政治家なら少数野党?学者なら人が研究しない分野に取り組む??
周囲から見たら、好んで貧乏くじひいているとしか思えないような行動をとる人???
こんーな子供を持った親は自分が死ぬまで心配し続けそうだし、そんな女を好きになった男は
命がいくつ合っても足りない?・・って、誰かが言ってましたねそういえば(爆笑)

とりとん・・武官として生きたことであの場に行かざるを得なかった。
でも彼女にとっての戦いは目の前のバスティーユではなく、世の中が安定した後の評価だと思うんです、だから熱くなれない。
アニメ後半のオスカルはものすごく現代人として描かれているんですよね。
おっと今は第一話(まだ一話目だった)を語っているんでしたっけ。
で、アンドレはオスカルを好きなはずなのに突然第一話で殴り合いでしょ?
あの頃のアンドレって初恋よりもまだ幼なじみを引きずっていたんでしょうか。
オスカルは燃える情熱を内に秘めているんだぞーっていう制作者のパフォーマンス、又は熱血二人組っていうアピールに見えるんです。


【とりとん&オモテ・・そろそろ第1話以外を語る・・^^;】

オモテ・・なんか思いも掛けず第1話だけで盛り上がっちゃいましたが・・
そろそろ先に進みましょうか?(笑)
アニメはオスカルが主役としてスタートしたお陰で、原作前半では背景の一部だったアンドレが、きちんと性格付けされていましたよね。あ、ジェローデルも。
二人ともアニメでは、オスカルの恋愛部分以外にも関わるように設定されていて・・
逆になぜ、二人がオスカルに惹かれたのか・・が分かるような気がしました。


とりとん・・前半はアクション中心のお話が多い中で、オスカルを巡るアンドレとジェローデルの舌戦が見物でした。
ジェローデルはオスカルを「所詮女」と見下していたのがどんどん変わっていったし、後半に求婚することを暗に含んでいたんでしょうね。出来ればジェロ様のモノローグとか出番とかもっとあっても楽しかったと思います。
そう言えば後半でもアランが最初、ジェロ様と同じようにオスカルを見下していて、決闘に負けておとなしくなったんですよね。これはプライドずたずた。
男にとってつらいでしょうねー。普通ならこんな女って、氷のように冷たくて鋭い面を前面に出していて、無口で一見全然可愛くないんですが、そばにいるとだんだん可愛さがわかってくるタイプなんでしょうねー。
見抜いていたアンドレはエライっ。


オモテ・・オスカルが、アランの恋愛対象外になってたのも面白いですよね。
アランファンにはちょっと物足りなかったようだけど。当時、オコチャマゴールデンタイムに
あれ以上恋愛沙汰を盛り込めなかったんだろう・・というのがおおかたの意見ですが・・。
それを言うなら、オスカルを主役にした時点で、アニベルは大人の物語になってしまったのでは??と、私なんぞは思います。
じゃあなぜオスカルは革命に身を投じたか・・を、主役である以上描かなくてはいけない。
アントワネットだったら、運命に流された悲劇のヒロインですんだかもしれないけど、オスカルは言ってみれば、誰よりも自由な立場にいたのですから、彼女の選択や行動に筋が通っていないと、ストーリィも成り立たなくなる。
お子さまゴールデンタイムに、そもそも、こんな物語をアニメ化して放送しようとしたことが
間違ってたんじゃないかい??・・何て言ってしまったら身も蓋もありませんが・・
OVA?OAV??にして、全編出崎監督に作ってほしかったぁ〜〜〜と思うのは私だけでしょうか?・・って、いきなり前半から出て全般論になってしまいました。
すんません(-_-;)


以下は平成13年3月22日更新

【とりとん&オモテ・・オスカルの女性性を語る】

とりとん・・ベルばらといえばオスカルという風になっていますが「ベルサイユのばら」というタイトルはそもそもアントワネットのためにあったんでしょうね。アントワネットを描くなら歴史本を参考に、作者が自分なりに解釈して描いていく事が出来ますよね。
じゃあオスカルは?となると、彼女に関するエピソードは物語のフィクションの部分なので、彼女を最初から主役にした結果、歴史を描くより、オスカルの人生に重点を置く物語になったと思います。
で、途中はともかくオスカルはバスティーユで自分の女主人に対して謀反を起こして絶命するという結果まで最初から決まっていたわけで、その間の心の変化を、原作よりきっちり描かなくてはならなくなった、と言えませんか?
クライマックスでオスカルとアントワネットの別れが名場面となったのは、最初は固く信頼しあった上下関係の二人の関係が、徐々に徐々に離れていく過程がそこここに描いてあったからだと思うんです。
フェルゼンとの別れが引き金になって衛兵隊に転属したのもこのシーンへの伏線だし。
オスカルは多くを語らないのに、アントワネットに対する気持ちというものが言葉ではないのにちゃんと描いてあったなぁと。
だからやはり、この二人の別れのシーンをもっと完璧にするためには、前半での二人の関係を「伏線として」描けていれば…という想いがあって、やはり出崎さんに最初から…という気持ちが私もあるんですよ。
聞けば出崎さんは最初ベルばらの企画を依頼された時に、多忙のため引き受けられなかったとか?はぁ、残念です。


オモテ・・あのアントワネットとの決別シーンは絶品でしたねぇ(*^_^*)
それぞれに違う男を愛してしまった女二人の、宿命的な別れとでも言いましょうか。
アントワネットはフェルゼンの影響で、オスカルはアンドレの影響で・・
確実変わったと思うのですよ。

こんな書き方をすれば、男に振り回される女みたいでイヤ〜〜という人もいるかもしれないけどー。
私は結構好き。誰かの影響で変われるって、柔軟な思考と、許容力?とが必要でしょ?
柔らかい頭で、何事も受入れ・・でもきちんと判断し、きちんと変われる。
そういう意味でアニメオスカルは非常に女性的に描かれていた。
それは、☆アニメ全編のほとんどを掌握していた出崎さんが、どこかで語っておられたので 間違いはないと思います。

オスカルは女なのだから、女として描かれていて何が珍しい!?と、言うなかれ(苦笑)
アントワネット主役に置いてのベルばらでは、オスカルは男性性も発揮していたと思うのです。
悲劇の王妃のレールが最後まで引かれているストーリィの中で、動けないヒロインに代わる役割を果たしていたのが、原作のオスカルだった。
アニメでは、オスカルは初めっから主役で・・誰の代弁者でもなく、本人だったので?彼女の中の、女性性も男性性も・・とにかく全てをきちんと描かなくてはいけなかった・・??

あにゃにゃにゃ〜〜(-_-;)
なんか、第2弾突入がうれしくて、いきなり爆走してしまいました〜〜。
んで、自分では出られない袋小路にはまってしまいました。
あとはヨロシク〜とりとんさん(^_^;)ぴゅ〜〜〜(脱兎)


☆印アンダーラインの補足・・一般にアニメ版は前半後半に分けられる事が多い。
それは制作サイドの事情で、制作監督が交代したせいと、そのために作風が大幅に変わったためと思われる。
通常20話あたりまでを前半、それ以降が後半とされているが・・実は後半監督と言われる出崎統さんは前半もかなりの部分で制作に関わっていたらしい。
その逆に、前半監督と言われる長浜さんは、一説には8話あたりから完全に撤退されていたという。


とりとん・・ははは、人の影響で変わるのがイヤという場合、こういうのなら?
もしアンドレがオスカルと出会っていなかったら、黒い騎士と同じく「貴族にもマシな奴」がいることすら気付かずに革命に没頭していたかも…。
一方もしアンドレが自己チュー男だったらオスカルも彼を信頼しなかったし、二人が自分の判断で引かれあったからこそ、お互いに影響しあえたんだなと。

原作でのオスカルのそもそもの役割はアントワネットの近くに居られるように女であることと、武官という地位を持っていて自由に動ける立場、というのを読んだことがあるんですが、やはり当初彼女は物語の進行役を預かっていていきなり主役じゃなかったんですよね。確かにそのまま脇役でいたならバスティーユで決別するまで、彼女は男性性が強い「革命で貴族社会に反旗を
翻す思想的キャラ」として彼女なりの正義を訴えて終わっていたと思います。
(それだけでもすごく人気が出たと思いますよ!)
でもオスカル人気でアンドレとの恋愛物語も加味されてオスカルの女性としての一面も描かれましたが、(実のところ、この展開は池田さんの意思と言うより出版社の意向だったというのは定説ですか?)これが池田さんの絶妙のタイミングで、歴史的な盛り上がりにうまく二人の燃え上がる激情をオーバーラップして描いてあるんですよ。
オスカルの愛の告白は平民の勝利を連想させるし、バスティーユへの熱情はアンドレとの初夜というふうにドラマチックに盛り上げてあって、結果的に革命が燃え上がるイントロとして読者を先導しているんです。
……ってこれは私の勝手な解釈ですが。
最初から物語の中心だったアニメのオスカルは歴史の盛り上がりに関係なくその場その場の出来事に対して彼女の女性性・男性性が描かれていて、オスカルの女性性を効果的な場所で使っていた原作とは、彼女の女性性の描かれ方が違うんだなーと思います。

【とりとん&オモテ・・アニメ秘話を語る】

オモテ・・ここで、案外知られてないアニメ秘話をちょっとひとくさり(苦笑)
もともとアニメは全52話の予定だったんですよね。それが、プロ野球放送とかでつぶれて、現在ある40話になったんですが。中には24話でいきなり、特別最終話を流して、さっさと放送をうち切ってしまった放送局もあった。
その最終話のタイトルが「燃え尽きたバラの肖像」っていうんだけど・・視聴者の方が燃え尽きちゃったわよぉ〜〜と言うような内容だったわ(怒)
だけど・・プロ野球放送なんて、急に決まったモノじゃなし・・脚本も最終話まで作ってあったらしいのに・・なぜ???・・って、実は視聴率が悪かったんだそうです。
原作から宝塚、映画・・どれも一応の成功を納めた。じゃあ、次はアニメ・・と考えるのは自然な成り行きで。
映画版のプロデューサーが、アニメ制作サイドにいるんですよね。山本さんとか言ったっけ・・
よっぽどベルばらが好きだったのんですね(笑)
けれど原作でベルばらにはまり、宝塚、映画と・・ベルばらと一緒に成長してきたファン達が、
そのころはもう高校生以上になってて、午後7時台のオコチャマゴールデンタイムにアニメを
見なくなっていた・・と言うのが真相のようです。
たしかに、私も当時高校生だったけど・・しかも、私の住んでいたところでは夕方の6時頃やってた・・そんな時間にテレビの前に座っている時間・・なかったかも。
ところが・・現在BSでの再放送の反響を見ても分かるとおり、アニメは長い目で見ると、実は一番の広告塔なんですよね。テレビ放送ってやっぱり強いです。
それもマンガアニメの再放送って、普通毎日ですからねぇ。
結局、本放送も、鳴かず飛ばずのまま終了したんだけど・・その後、再放送で人気が再燃してるんですよね。
夕方4時とか5時台のアニメ再放送を、誰が見てたんだろう??と思ったら・・子育て中の奥さん達が夢中になって見てたのだとか。へたな昼メロより、波瀾万丈で面白いと評判だったとか。
今でも・・ちょっと信じられないけど・・原作を読んだことのないベルばらファンもいるし。
けどー、アニメは毎週見てるけど、原作を知らない(読んでない)ってのは、そんなに特別な事じゃないものね。普通。

ああ〜〜イカン、放っておいたらいくらでも続けてしまう〜〜(>_<)、この辺でとりとんさんにバトンタッチ!?


とりとん・・人気が無くて打ち切りなんてシビアですね。ファンがアニメを見なくなった時期って事もすごく納得しました。反対に「原作通り」にこだわったファンがあら探し目的で仕方なく見ていた(それは私の事だ!)のは、視聴率から言えばいくらか番組を助けていたんですね。
その私が今頃アニメ版にハマり、良いとこ探しをしているなんて、作品との出会いの不思議を感じます。

意外と裏話は知らないんです。出崎さんが後半の核心に触れている特集等は今も読んだことないまま(そんなのあるの?)。解説を書いたときも出崎さんや脚本の杉江さんとかのコメントがあれば…と何度も思ったんですが結果的に、知らない方が自分の言葉で書けてよかったかなと。

確か前半の長浜さんと出崎哲さん(出崎さんのお兄さん)はアニメ「巨人の星」で一緒にお仕事をされていたはずで、監督交代劇も言ってみればごく近い立場の人同士のことだろうし、真相は伏せられていますが、そりゃあアニメ制作と言えど、裏はどことも同じ人間関係だし、それぞれ大変だったんだろうなーと思いました。
最初どうしても都合でベルばらを引き受けられなかった出崎さんが結局、後半のまとめをされたというのも、作品との出会いというご縁なのかも。

アニメネタ、最近になって友人から聞いたこと等を知っている範囲で書きますねー。
オープニングはオスカルの人生を表すように(女性らしい華やかなイメージではなく)少し地味目・重めに描かれたそうです。動画と言うより絵画を意識した仕上がりでした。
このオープニングと第一話の絵コンテは誰が作ったかは謎のままです。一方エンディングは作画の姫野美智さんのイラスト。実は大きな一枚のイラストなんですがその一部を順番に見せていき、最後に一枚の絵であると解る構成です。
これは萩尾望都さんが「ポーの一族」で使われた手法だとか。さすがマンガ世代の姫野さん、女性の感性がキラリという感じです。
実際、原作オスカルというキャラを感覚で把握できるのは、特に連載を知っていた世代でもあるし、男性より女性の方が入りやすいと思います。
ただ感覚だけでは頭の中にあるだけで、物語に具体的にキャラの発言・行動として視覚的に表現するために演出していく分には性別はあまり関係ないんじゃないでしょうか。


オモテ・・出崎さんと長浜さんの交代劇に伴う、ご両人の弁みたいなヤツ・・やっぱり当時はあちこちのアニメ誌に載ってたみたいですよー。私もじかに読んだヤツもあるし。
コピーも探せば家のどこかにあるかもしれません。
視聴率低下による交代なら、何か合って当然ですよね。
長浜さんも、出崎さんも、言いたいことはいっぱいあったでしょ。
でも、長浜さんは「全部墓場に持っていく」と言われ、すでに亡くなられているし、後は出崎さんだけ?けど〜〜〜〜〜、自分でアニメ秘話を・・なんて振っておいてこんな事を言うのは何ですが・・私も実は、そんな裏話なんて興味ないのですよぉ〜〜(^^;)
どんな裏があってもなくても・・現存している作品が好きだし。
こうやって、分析検証してるのは・・なぁ〜〜ぜか、アニメは批判(批評じゃなくて)を受けることが多くて・・好きなアニメの擁護をするために、仕方なく理由付けしているだけで。
好きな人の親が?どんな人であっても関係な〜いってヤツですね(笑)

ポーの一枚絵の?イラスト・・代表的なあれですね?私あれ好きですぅ〜〜!
そっか、アニメのエンディングにはそんな秘話があったんですかぁ。
・・こういう秘話なら楽しくて好き〜〜〜(^-^)
アニメ放送が始まったとき、オスカルの田島さんが・・あんまりイメージじゃない!
っていう視聴者のクレームに、「くだくだ言うんじゃな〜い!黙って見ろ〜〜」って渇を入れたとか。
いやはや、見た目よりずっとオスカルっぽい人だったんですねー。田島さんって(爆笑)

【とりとん&オモテ・・そろそろ後半に行きましょうか?・・(^^;)】

とりとん・・後半と言えばアニメ版にとっては核心、そして色々とベルばらファンの論争の的となった部分です。今はこうやってアニメも良いよねと話し合っていますが昔は原作オスカルが不動の人気を誇っており、脱原作色の強いアニメ版は批判されがちでした。
もちろんアニメ誌(商業誌)はそれなりに批評したでしょうが、たいていは広く一般的な特集なので、はまりまくったファン向けの深い掘り下げは多分なかったでしょう。
今はネットの普及で、ファンも自分の言葉で語る場所ができたし、おかげでこうやって対談をする場もできて、ホントーにたのしいですねー。
さて後半とは出崎さんがタイトルロールに登場された、第19話「さよなら、妹よ!」からと言っていいですか?
この回から演出と作画がガラッと変わりました。監督交代のタイミングは、ちょうどオスカルがフェルゼンに対してうち明けられない恋心を抱えて切なそうな頃です。
というと、原作でもかなり前の巻。つまり全40話のうち18話まではまだベルばらの初期だったということになります。
この19話って結構後半を象徴していて、オスカルが脇役になっているんです。
狂気に陥ったシャルロットに慕われているのと、ロザリーを見守っているのが解りますね。そしてシャルロットが独り苦しみ、誰からも救われずに壊れていくのを残酷に淡々と描いている。
オスカルとて万能ではなく、今回、彼女を傍観者とすることで、その時代に生きる一人に過ぎないと言っているようで、今までの流れと変わったぞというメッセージに見えました。原作オスカルがシャルロットの死を「天罰」と言った時は、ほんに因果応報と思いましたが、アニメの場合は、その人が人生に背負う荷物の重さと、誰も肩代わりできない孤独を突きつけられたようでちょっと重い仕上がりでしたね。うんうん、これも後半の骨子だわ!!本題から少し外れたエピソードですが筋が通っていて、後半の導入として申し分ないお話です。


オモテ・・うれしいなぁ〜!やっと後半のハナシができるぅ(*^_^*)
20話では・・オスカルが、何も知らないアントワネットからフェルゼンの伝言を頼まれるシーンがあるんですが・・アントワネットはオスカルを「お前・・」と呼びかけるんです!
アンドレにとって手の届かない存在のオスカルも・・アントワネットにとっては使用人に過ぎず、オスカルには諫言を口にする術もない。
日頃どんなに親しく「あなたは私のお友達」と言われていたとしても、アントワネットはオスカルの主人。こういう身分差のある関係で、上のモノの言い分を丸飲みして、本当に友達として振る舞ったらどうなるか、オスカルじゃなくても分かりますよねぇ。
でも、この場合・・ただ単にオスカルが下の身分のモノとして萎縮したのではなく、この期に及んで、自分たちの、主人と使用人の関係をはっきりさせてまで、伝言を頼みたかったアントワネットの思いが、オスカルには分かりすぎるほど分かっていたのでしょう。
もし、このときアントワネットが「お友達」を持ち出したとしたら、オスカルは即座に「いいえ、私は家臣です」といい、家臣としてフェルゼンとの関係を諫めるという、適切な行動に出られたでしょう。
それができなかったのは・・同じ女として、アントワネットの思いが分かってしまったから・・と
そのアントワネットと同じ人を愛してしまった自分の心に気付いてしまったからなのだと。

相思相愛のはずのマリーとフェルゼン、片恋のオスカル、忍ぶ恋のアンドレ・・
みんなで悩んじゃって救われない回なんですが・・作品としてのまとまりの良さとしては40話中一番じゃないかなぁ〜と思ってます!
四者四様の想いを「優しさの贈り物」にのせて綴る珠玉のラストシーンは絶対オススメ!


とりとん・・この4人の中で誰が一番、気の毒かなって思ったんですが、自分のことをさておいてオスカルやアントワネットたちの事まで心配しているアンドレかなぁ。
なのにこの回の彼は取り乱したりせずに我慢しつつ冷静。
「どうしてそんな恋にのめり込むんだ?」とまるで自問するような言葉が彼の苦しみを語っているのに、オスカルの前ではベストフレンドを演じて見せている。
苛立つオスカルに「面白い、やってみようか」と笑いで励ましたり、果ては雨に濡れたオスカルにマントをかけてやる。くぅ〜、心憎いまでのオスカルへの気配り。
アントワネットの「お前」もハッとさせられますね。この二人は単なるお友達ではなく、社会の違う層にいる者だという事と、それでも信頼し合える絆もあるという事も。
オスカルとアンドレが一緒になってアントワネットたちを守っていて、オスカルの気配りに気づいたフェルゼンの表情も良かったです。
それと、あのアコーディオンおじさんが初登場するのもこの回でしたね。
こんなに苦しむ4人を美しく描いていながら、平民の悲壮な暮らしも同時に見せて、恋の行方だけではない、暗い世相の行方までを暗示してたのが対照的でした。



【とりとん&オモテ・・空白の7年を語る】

オモテ・・このあと、アニメはどんどん暗い展開になっていくのですが(笑)
そのキッカケが首飾り事件。
ストーリィ上動けないオスカルに代わって、ジャンヌ、ローアン、ポリニャック夫人などなど・・が
光ってましたねぇ(苦笑)
このあたりのオスカルの立場って、原作アニメ共々ものすごーく曖昧なんですよねぇ。
オスカルの意志が見えてこない。だいたい役職はどないなってんねん??って感じで。
皇太子妃付きの近衛小隊だったと思うのですよ。初めは。そこからきっと、そのまま王妃付きになってるんだと思うんです。警備範囲も広がってるんだろうなぁって。
そうなると、皇太子妃時代のように、オスカル自身もアントワネットの側にずっといることも難しかったんでしょうしね。
オスカルがずっと側にいたら、ポリニャック夫人や、ローアン、ジャンヌなど・・
邪な考えを持ってた輩は、近づきにくかったと思うのですよ。
フェルゼンがアメリカ独立戦争に参加して、ジャンヌがローアンをたぶらかし、首飾り事件が発覚して解決して、フェルゼンが帰ってきて・・この間7年・・って、アニメで言ってましたっけ。
原作では100ページちょいなんですが・・アニメでは4話使ってある。
それもジャンヌが暗躍しはじめてから、アントワネットが二児の母になるまでをかなりはしょってある。このペース配分がどうも不自然で、実は納得いかないんですぅ〜〜(>_<)


とりとん・・これまでのペースと違い、突然タイムワープしましたねー。その間、オスカルは何を考えどう生きていたのか未だに謎だし、言わば20代前半から30歳ぐらいまでの、今で言うなら社会に出て自分を磨く時期が描かれていない?!
そういえば原作の連載中、バスティーユの時にオスカルが満33歳になっていたのもびっくりしました。読んでる感覚では25歳程度だと思っていたんです。これって、ジャンヌ事件前後の時間が早送りになったからでしょうか。
当時子供の私にヒロインが30過ぎと言うと、母親に近いので戸惑いましたよ〜(今と違って連載当時、女は30過ぎたら母親になっていて当然という風潮があったっけ)。
この間、オスカル自身の変化を語る出来事がなかったのと、史実に関わることができないオスカルの立場が反映しているのかも知れませんね。
ついでに史実と照らし合わせてみると、アニメで言う7年がどうも計算が合わないんです。まあ、エピソードがない時期の誤差なので物語に影響はしませんが、細かいところまで気になるのがアニメ版ラブな私。
それに「ジャンヌ&黒い騎士」は、やはりオスカル架空の人物!って実感させられたエピソードでしたね。
多分、初期のままオスカルがアントワネットとあんなに近い関係なら革命は起ないし…。王妃になってから少し距離を置くオスカルなんですが、言われる通り、警備とか近衛隊全般の責任がかかってきていたのかも知れませんね。自分の意思で離れていったのではなさそうですし。
気をつけて見るとジャンヌ事件の間、沈黙するオスカルが目立ちました。
この辺はジャンヌの一人舞台のように言われていますが、実際ジャンヌの方が
オスカルより世相を語らせるのにはもってこい。
虐げられた者のパワーはオスカルでは表現できない。かといってアントワネットを説得して良い女王になるよう指導する事もできない。そして最終的に民衆側へ寝返るオスカルの口から、ジャンヌを悪党と語らせるわけにもいかない。
これはもう黙ってるしかなさそうです。
ただ、オスカルとジャンヌの関係が単なる善悪じゃなくて、同じ時代の女性同士という描き方だったのは良かったなぁー。その分、ジャンヌがかわいそうだったけど。
結局、ジャンヌ&黒い騎士事件はオスカルの気持ちがアントワネットから、今度こそ自分の意志で離れていく過程なので、思いっきりジャンヌが目立つことで貴族から平民へと、視聴者も視点の転換ができたと思います。


オモテ・・ただの小悪党だけじゃないアニメジャンヌの描かれ方が良かったですねぇ。
ジャンヌがそんな風にしか生きられなかった世相までも読みとれて。
ジャンヌのあとの黒い騎士事件もそうですが・・いきなり起きた事件ではなく、前出の空白の7年の間に事件が起こる下地が出来たんでしょうね。
アメリカから帰ってきたフェルゼンじゃありませんが「何がどんな風に!?」起こっていたのか・・ジャンヌを通して描かれてはいたけど・・じゃあ、その間オスカルは
何してたんだぁ〜〜と言わざるを得ません(-_-;)
それでも一生懸命、オスカルを起用してましたが・・酒場で大暴れ事件とか?
自分の気持ちに精一杯で、すさんだ下町の様子には気付かなかったんですね。きっと。
離宮に引きこもることも止められなかったオスカルに、王宮に戻ることを進言することも出来なかったでしょう。
実際、オスカルがアントワネットに影響力あるなら、とりとんさんのおっしゃるとおり
革命起こってなかったでしょうしね(苦笑)

んで、黒い騎士に会いたい!となるんですが・・その前に。
サービスシーンだと分かっていても、はずせない名場面と言えば・・
ドレスのオスカルでしょう!
本当なら、こんな時にのんきに舞踏会なんて行ってる場合じゃないんだろうけど、フェルゼンの帰国からのオスカルの心の動きをうま〜く描写してあって・・
やむにやまれぬ想いの突破口があのドレスだったんだろうなぁ・・と。
実は私・・一般的に考えられているように、オスカルがフェルゼンへの想いを吹っ切るために、あのドレスになったと考えてません!あれって、最後の賭だったんじゃないかと思ってるんです(笑)
本当に、フェルゼンの心の中に自分が入る隙間がないかどうか、確かめたかったんじゃないかと。
そしたらフェルゼンったら(笑)・・ドレスのオスカルに気付かない上に、自分の「一番大切な友達」などとぬかすしー。何とも思ってないって言われるより絶望的じゃありませんか?
私はいまだに確信してるんですけどねー、オスカルがフェルゼンを諦めた決定的な一言になったんだって!(笑)
余談ですが・・アメリカから帰国したフェルゼンにオスカルは「あなた」と呼びかけているんです。話し方も敬語調で。おまえ・・と呼びかけていた昔の頃とは、どんな違う想いがオスカルの胸の中にあるのか・・それを隠そうとしている様な、堅苦しい呼びかけが・・返って、その心を表しているように思いました。


【とりとん&オモテ・・オスカルの孤独を語る】

とりとん・・オスカルの活躍の場がなかった空白の7年を勝手に推測すると、単にオスカルがフェルゼンのことを思い続けながらも自分の仕事に励みつつ、徐々に貴族社会から離れていく過程をピンポイントにかいつまんだだけの時間?
かといって衛兵隊に入ってからの人生だけでは お話は成り立たない。どうやら自分の頭の中で史実を無視してこの7年を1年ほどとみなして処理しているようで。
ところでジャンヌのラストで、オスカルの心の叫びを以心伝心で聞き分けて、駆けつけるアンドレって結構いい感じでしたね。

オスカルの最後の賭け!いいですね〜。
フェルゼンを流し目で誘うオスカルってすごく積極的すぎ。これも最後だから!って思えたから度胸を出したんでしょうか。
ドレス姿のオスカル、「女として育っていたらさぞ美しい」姿を見たかったのはファン真理でしょう。と同時に、そこまでフェルゼンが好きだったの?って思いました。
でね、ドレスを着ないと誰もオスカルが女性としての感情を持っているってことに気が付かないってオスカルが気の毒だと思うんです。
軍服を着ていたらオスカルは男、ドレスを着たら女。他人のオスカルへの理解度はそんなものかと思うと、彼女の孤独は深いですね。
それと、7年前まで「俺お前」の仲の親友だったフェルゼンに対して「あなた」って言うのは、ツーカーのダチって言うより、ちょっと距離を置いた人への尊敬語にも聞こえます。
7年の間に彼女の心の中で、実像より想像のフェルゼン像ができあがっていて、「フェルゼンならわかってくれる」っていう心の支えになっていたんじゃないかって。
やっぱし私は、オスカルの孤独を感じてしまうんです。
ところでこの頃アンドレも苦しんだでしょうね。後日オスカルがアンドレに告白したとき、この時期のアンドレへの仕打ちをものすごく気にしていましたね。
切ない気持ち、わ かるな〜。



オモテ・・本当だー!
私たちファンですら、オスカルのドレスは単なる目の保養・・としか考えてなかったかも。
私たちが思っている以上に、オスカルはある意味、異端者だったのかもしれませんね。
オスカルがフェルゼンに惹かれたわけは、フェルゼンがオスカルにないモノ・・オスカルの
なりたかった理想の姿をしていたから・・と言うのが定説ですが・・
空白の7年間、理想のフェルゼン像が、孤独なオスカルの中で大きな存在となっていったなんて・・か、かなしい・・。それなのに、思い続けたフェルゼンは「神があなたを
女として生を授けたもうたのが不思議でならない」なんて平気でオスカルにぬかすし(笑)
フェルゼンの中に、女としての自分がカケラも存在してないことを聞いて、愕然としたんじゃ ないでしょうか?オスカルってば。うむむ・・もしかして、ドレスになっちゃろう!と思ったのは この一言が原因だったりして(爆笑)
オスカルが、フェルゼンの面影を胸に過ごした7年は、同じくアンドレもオスカルを思って過ごし てたんでしょうが。このあたりがはしょられているのが、O&Aファンとしては残念でなりません。
最後の告白シーンでオスカルが、この期に及んでフェルゼンのことを持ち出すほど、フェルゼンに 惹かれていたんだろうか?アンドレの前でそれを言うなんて可哀想!
・・という声を聞いたことが ありますが・・それでも、言わずにはおれないほど、オスカルは後悔していたのだと思うのです。
フェルゼンを思っていた7年間を・・ではなく、アンドレの想いに気付いてやれなかった7年間を。 アニメオスカルの自分よりもまず相手を思いやると言う姿勢・・
のちの、なぜアニメオスカルが バスティーユへ出撃したか?の大きな鍵になるのですが・・
それはまたのお楽しみと言うことで 取って置いて(笑)

アニメはこのあと黒い騎士事件から衛兵隊へ転属・・と言う展開になるのですが。
とゆーか、オスカルの心理も,とても追いやすい。史実通りなんだろうけど、架空の人物オスカルがとても動きやすい状態?になってる。オスカルがアントワネットの側にいたままだと、 貴族は可哀想、平民は鬼(笑)・・にしかならないだろうけどねぇ。
オスカルとアンドレの揺れる心、苦悩があやなす大人のドラマ・・
真のアニメ後半については ちくしょー、早く語りたいけどひとまず続く!?

以下は平成13年4月1日更新

【とりとん&オモテ・・黒い騎士を語る】

とりとん・・ドレスを着た原因はそれですよ、きっと。
恋しいフェルゼンから「お前は男の中の男だ」なんて風に言われた日にゃ、オスカルとてキレますよね。
ところで衛兵隊に入ってからのエピソードは比較的変えやすかったと思います。
大まかに言うと、アランたちとバスティーユまでの間に信頼関係を結び
アンドレとの仲を進展させるという大筋が合えば7月13日までたどり着けますし。
それにしても衛兵隊移行は本当に原作から離れますね。これがホントの別ばら?

さて、黒い騎士ですがいくつかポイントをあげましょう。
1.ベルナールの過去が語られていない。
川に飛び込んだことがトラウマになっている原作ベルナール。彼の改革への熱意はこの恐怖の記憶からの反動からかなーと見ていますが、その辺がアニメでは省かれているんですよね。
ただ、黒い騎士をアンドレと疑うオスカルからして、ベルナールはアンドレがオスカルと知り合わなかった場合の姿だと思います。
2.自発的に髪を切るアンドレ。
後半は何かにつけてオスカルに、他人の人生を大きく左右する決定に関わらないよう、重い責任を取り除いてやっているようです。
3.勉強会に行くアンドレ。
新しい時代を感じ取っているアンドレの姿。やはりベルナールとダブります。
4.強いロザリー
貴族社会を捨てた彼女のいきいきした姿が、オスカルと対比していました。
瞬時に今の状況を理解して、感謝してスープを飲んでいたオスカルも印象的。
後になって、ちゃっかりベルナールと結婚していたなんて、ロザリーってば堅実に人生設計してますね。
5.ベルナールに弾丸をぶち込むオスカル。
すごかったですねー、このシーン。原作ではロザリーが撃つんですよね。
目をやられたアンドレに構うあまり黒い騎士を取り逃がした時と言い、発砲したときのセリフと言い、アンドレへの愛情を感じましたよー。
とはいえ、頭に血が上る性格ではないようですね、アニメのオスカル。
「武官はどんなときでも感情で…」というセリフをアンドレに言われるまでもなく心得ていたのだと思います。

こう見ていくとオスカルだけが突出せずに、それぞれのキャラが自分のポジションで動いているのがわかりますねー。

オモテ・・おお〜〜!お見事!!そうして分けていただけると、語りやすいですぅ〜。
さて、黒い騎士事件ですが(苦笑)
とりとんさんの、ポイント別要項以前に・・ふと気が付いたことが在るんですがそもそも、近衛であるオスカルが黒い騎士を捕まえようとする事自体変ですよね?
だからアニメでは、アンドレを黒い騎士ではないかと疑い、下町でたくましく暮らすロザリーと再会しそして「黒い騎士に会いたい!」となる。
オスカルとてアホではないでしょうから、今までにも世の中の様子や平民の暮らし位見知っていたと思うのです。少なくてもそのつもりだった。
乳兄弟も、妹のようにかわいがっていた娘も平民なんですから。
その知っていると思っていたアンドレにもロザリーにも、自分には入っていけない部分があった。
それはショックだったと思うのです。
特にアンドレは、長年同じモノを見、同じ事を考えてきた・・と思っていたはずですから。
アニメではオスカルがアンドレのことを真っ先に疑って、二人の信頼関係はどないなってんねん!?と、よく言われてますが(苦笑)
アンドレが別の思想を持っているかもしれないと考えた時から、オスカルの中でアンドレは自分の付属品ではない、一人の人間として認識されたんじゃないかなぁ〜〜。
信頼って、読んで字のごとく信じて頼ること・・だけど、相手が自分と同じ事を考えているとなんの根拠もなく信じることではないと思うんです。
アンドレが何を考えているのか、そんなことアンドレにしか分からないのですから。
しかし・・アンドレの行動に動揺して、黒い騎士を捕まえよう!と思いたった割りには、オスカルってば・・この仕事が終わったら自由にしろ・・などと憎まれ口?をきいて(笑)
ハイ、そうします!・・とアンドレが言うとも思ってないくせに。
深い・・深い意識の底で、オスカル自身さえも気付いていない想いが・・
アンドレを疑わせ、離れていくかもしれないアンドレを、引き留めようとさせていたんじゃないかと・・思ったのは私だけでしょうか?

アンドレがオスカルに出会っていなかったら、黒い騎士はベルナールだった・・というのは間違いないでしょう。相当かぶってますよね、この二人(笑)
アニメはオスカルの物語で、後半はアンドレも原作以上に重要なキャラになってますから、かぶってるベルナールがはしょられたのは致し方ないですね。

アンドレが偽黒い騎士を装いって、オスカルに礼をとるシーンはいいっすよねぇ。
ちくしょ〜〜、アンドレカッコイイぞぉ(>_<)

とりとん・・おおー、アンドレを疑う事は、彼を一人の人格と認めていこうというオスカルの心の軌跡があるのですね!?
と言うことは、オスカルはアンドレが自分から離れていくことがいやだったのでしょうね。唯一、そばにいてくれる人だから無意識に頼っていたのかも。

この頃のオスカルはフェルゼンをあきらめようと決意したせいかちょっと不安定な精神状態にあったと思います。そんなときに出てきた黒い騎士なんてまるて「ねずみ取りゲーム」のようなもの。
オスカルの気を紛らわせてくれるイベントだったのではないですか。
でも最初は盗人と言い切っていたのに、次第に興味へと変わっていった。
きっと何かを感じたのでしょう。

ジャンヌ事件の時、オスカルは民衆といううねりのようなものに対して、得体が知れないたくましさを感じていたようでした。それが黒い騎士編になってから「貴族は恥ずかしい」と変化していったように思います。
その上、アンドレもロザリーも自分とは違う世界を生きていて、新しい何かを感づいている。
新しい時代に取り残されることに、オスカルが不安になるのもムリはないです。
でも誰もみんな自分の人生を生きている以上、孤独を背負うのは仕方ないことです。
アンドレを黒い騎士と疑うオスカルの心に、自分の知らない世界をもっと知りたい、知らなければならないという焦りというか願いも入っていたと思うんです。
知ってどうする、オスカル?ということですが、いろいろと経験を身につけて、自分の進む道を模索しているのではないでしょうか。

それにしてもアンドレへのつれない言葉なんて全然、彼の気持ちに気を配る余裕もないですもんねー。アンドレ気の毒。
しかしこんな精神状態でも、無意識に自分のあり方を探っている彼女に脱帽です。
それと黒い騎士に目をやられたとき、オスカルはアンドレに駆け寄って思わず手を握るんですけど、これが、もう、オススメです〜。
それから…おっと、後はオモテさんにバトンタッチしよーっと。

オモテ・・よっしゃ〜!受け取りましたよぉ(苦笑)
目と目で語る静かなシーンでしたが、信頼関係ってこういうことを言うんだろうなぁというオススメシーンでしたねぇ(*^_^*)
アニメ後半にはこういう大人っぽいシーンが多いんですよねぇ。
ところで黒い騎士ことベルナールは、原作よりも行動目的がはっきりしてましたねぇ。
オスカルを人質にジャルジェ将軍から銃器を奪おうとしてたり?
「おれにはまだやることがある」といった黒い騎士ことベルナールの目的が、己の辛い過去の清算だけじゃなく・・なんつーか、だからこの世の中を変えてやろう!
みたいな?大義名分にまでなってたり。

そういうベルナールと出会ったオスカルの意識が、その後変化していってもおかしくはないですよね。
もっとも、アンドレの左目が完全失明したことが分かって、カッとなってベルナールに斬りかかろうとしたけど(苦笑)
直接手を下したのはオルレアン公じゃなさそうでしたが、オスカルを監禁した事件も結局うやむやにされちゃったみたいだし。ベルナールの言い分は間違ってない気がするし。(行動は間違ってるけど)
アンドレは、ベルナールを見逃せと言うし。
正しいことだけをしてても報われない世の中だと認めることが、まっすぐなオスカルには難しかったんじゃないでしょうか?そう言う意味では、アニメのベルナールはオスカルよりずっと、大人でしたね。
可哀想だから見逃す・・というより、オスカルは自分には出来ないことを成し遂げさせるために、ベルナールを解放した・・と言うように見えました。
もしかしたら黒い騎士になっていたかもしれないアンドレのことといい、オスカルがこの事件で様々なことを思い考え巡らせたことは間違いないでしょう。
さぞ失恋の傷を癒すいいキッカケになったことでしょうね(笑)

ロザリーがそうそうに下町に帰っちゃって、どうやってベルナールと知り合うんだろう?と
思ってたら、なるほど・・そう言うことなのね・・と、アニメの設定に納得したりしました。
大恩人のオスカルの頼みの人物の顔を見たら、自分の昔の恩人だった・・ロザリーとベルナールの再会を想像してみたりして。
ロザリーの元で養生しながら、ベルナールはさんざんオスカルのことを聞かされたんだろうなぁ・・とか?
のちに、ベルナールが「キミもオレたちと一緒にやらないか?」とアンドレに問いかける
下地がそこで作られたのかもしれない(苦笑)

後半の・・というか、オスカルの人生のターニングポイントになった事件なもんだから、つい根ほり葉ほりゴンボ(ごぼう)ほりしてしまったぁ〜〜!
退屈だったかな?すいません、みなさん(^_^;)


とりとん・・ベルナールの過去がはしょられたおかげで彼は正義の味方っぽくなっていましたね。実際どういういきさつか知りませんが、過去がない分、黒い騎士編以降は第三者としてストーリーに参加していたと思います。
ロベスピエールに付いていながら冷静に状況を分析し、オスカルたちの死後もどうやらあまり熱くなっていないようでしたし。どうやってロザリーを口説いたんだ?ベルナール?!

実際、彼の登場の一番の目的は「アンドレの目を傷つけに来た」ことと思っています
が、もしオスカルに捕まらなければ?もしアンドレが「逃がせ」と言ってなければ?
彼は黒い騎士のまま犬死にていたかも知れない!という未来も推測できそうです。
結局、彼らとの出会いがベルナールの運命を変えたと言えるのなら、平民として普通に生きていた場合のアンドレの未来を担ったであろうし、オスカルの生き様を肯定的に語る証人と(当然、ラストシーンの後の事ですが)なります。
だからこそ、オスカルたちの死を乗り越えて生きていく人の代表としてラストシーンにまで登場したのかなーと。
それと、アンドレのことだから片目が見えなくなったこと、ベルナールには言ってないかも知れませんね。オスカルにしてもベルナールが盗人だからと言うより、アンドレをひどい目に遭わせたという理由で怒っていたとしか思えません。人間模様ですねー。

【とりとん&オモテ・・青いレモンを料理する!?】

オモテ・・うんうん、人間模様です。そして、このあと主役級キャラ4人の心の葛藤を丹念に描いて、ますます複雑な人間模様が展開されるのですが・・。
その入り口のサブタイトルがこれだもんなぁ・・アニメ後半好きだけど、これだけは何とかならなかったのぉ?です(^_^;)
オコチャマゴールデンタイムアニメだったんだもんなぁ・・表向き。ぶつぶつ。
しかし、サブタイトルは恥ずかしいけど、内容は絶品です!

導入部はフェルゼンとオスカルの決別から始まるんですが・・このフェルゼンって人ももっと妥協できる人だったら良かったのにねぇ。他にいくらでも楽な恋愛が出来ただろうに。
自分の存在が愛する人を苦しめている・・と感じたフェルゼンが向かった先はオスカルの屋敷。
これ以上悪くなりようがない状況に陥った時、人ってアホなことがしてみたくなるモノだと思いませんか?私だけかな??
まさにこのときのフェルゼンはそういう心理状況だったんじゃないかと。
自分に思いを寄せている(かもしれない)女性を訪ねて・・本当は一緒にいたいけどいられないひとの代用品にしようとした?こんな行動を受け入れてくれるような愚かな女性だと思ってもいないのに、オスカルのことを。

暖炉の前で、向き合ってグラスをゆらすオスカルとフェルゼン。
一見穏やかに見える二人だけど、ホントは危ういバランスでやっと平常心を保っている。
ゆらすグラスにお互いの心を映して。
そして、その均衡をやぶるフェルゼン。

・・って、これ対談じゃないじゃん(^_^;)
いかん、つい語ってしまう。ここだけでサイドストーリィが2、3本作れてしまう〜〜!?
原作フェルゼンは個人的にもちょっとなぁ〜〜という感じでしたが。
アニメ見て認識一変しました。アニメフェルゼンいいっすね〜(*^_^*)

とりとん・・あっ、オモテさんが青いレモンを料理するとか言いながら青いレモンに酔ってる〜!!(^o^)

タイトルねぇ…。実際の内容は後半の展開の基礎と、いままでの世界が粉々になるというとても重要な回なんですけどね〜。
じゃあ、どんなタイトルかといいのかと言うと…点点々…ですし。
「フェルゼン青いレモン」となるともっとミスマッチですよね。
それぞれの心の乱れをアンドレが代表したのかも?

オスカルの心の動きはずっと追いかけているからだいだいわかるんですよ。
ああ、オスカルも生身の人間なんだから、軍服で何でもかんでも解決しちゃうのはムリがあるなって。自分の想いが届かないアンドレについてもやはりずっと見てきたからわかるような気がする。

反対に、フェルゼンとアントワネットって気の毒だけど、もうすでに主役から外れてきているでしょう。
この回は二人の恋愛を語っている貴重なエピソードなんですよね。
それなりにフェルゼンと愛を暖めていたのかと思いきや、アントワネットはすごく罪悪感を持っている。ジョゼフの病気すら自分せいだと思い詰めていて、恋に浮かれていた時とは全然違います。じゃあ、どうしたらいいのかって事も彼女は決められない。多分、フェルゼンにしてもつらいと思うんです。
別れたほうが幸せなのかも…とかって悩んだろうし、真面目な彼だから「男の俺がしっかりしなきゃ」っていう責任感も持っていそうだし。

とはいえ自分の愛に疲れ果てて、藁にもすがりたい状況はわかりますが、だからと言って、フェルゼンもいきなりジャルジェ家へ何しに来てん?って感じ〜。
よほど自分を追いつめてしまっていたんでしょうね。
このアニメフェルゼンと「心の中はアントワネットでいっぱい」と言った原作フェルゼンとは別人と考えたほうがいいでしょう!
ここまで大胆な行動に出たフェルゼンの絶不調ぶりもすごいですが、自分の恋愛のもめ事に他人を巻き込んではいけませんよねぇ〜。
あ、そうか、オスカルもドレスで踊ったからあながち無関係ではないワケか…。
昔からの三人の関係の締めくくりとして、最後の決着はつけなきゃいけない時期がまさのこの回と言うところでしょうか。

人の心ってままならないものなんですね。自分で制御できないこともあるだろうし。
たとえ一時は理性で押さえたとしても、どこかで無理をしていたら最後は大噴火という実例を見たような気がしました。
ひぇー、こんなに書いたのに「青いレモン」のとっかかりしかまだ語れてませんよー。


オモテ・・へっへへ〜、なんだかんだいいながら、青いレモン・・慣れてきました、このタイトル(笑)
オスカルもなぁ・・そこでフェルゼンの胸にすがれば、一応片思いは成就しただろうに・・と思います。けど、そんな安直な恋愛を求めていたんじゃないということを、きっぱりと態度で
現しましたよねぇ。私の気持ちはとっくに整理が出来ている・・んだと。
愛し合っているのに報われず、無二の親友と決別し(フェルゼンって他に友達いなかったと思う)
フェルゼンって気の毒な役割のキャラでしたね。
しかし!jここから先はO&Aの物語だぁ〜〜!フェルゼンには気の毒だけど、O&Aも実はあんまり時間が残されてないんですよね、このあたりではすでに(T_T)なのに、オスカルは近衛をやめるという!
アニメオスカルは失恋して、ヤケになって職場放棄をした・・と言われてますが・・いいんじゃないですかぁ?そんな覚え、ふつーの女性なら一つや二つあっても。
ないですか?お恥ずかしながら、私もありますよぉ〜、若気の至りの古傷が(爆笑)

アニメオスカルの場合は、今までの自分をリセットしたかったのでしょう。
そうすれば、フェルゼンに惹かれた自分の過去も消せるとでも思ったのかも。
フェルゼンに惹かれたことを後悔してたとかいうんじゃなく、何もかもまっさらな・・
いってみれば最初に軍服を着た頃の自分に戻れると思ったのかも。
人が一度経験したあとは、それを知らなかった頃には絶対戻れません。
でも・・どんな辛いことも,いつかは過去になります。
アニメオスカルは、そのいつかが待てなかったんだろうなぁ。

ハタで見ているアンドレも辛かっただろうと思います。
自分は部外者を装っていなくてはいけないんですから。オスカルも、アンドレは気付かない振りをしていてくれる・・っと思ってたかも。
そぉんーな、人を木偶の棒か何かみたいに?
オスカルってば、男心を知らなさすぎ〜〜!そんなんだから、アンドレに押し倒されるのよぉ(爆笑)
フェルゼンのことだって、本気で落とそうと思ったら、色んな手があったはず。
終盤でドレスになる以前に。
オスカルって奥手だったんだなぁ・・って、今頃(笑)
・・って、しまったぁ〜〜こんだけ語ったのに、まだ核心にたどり着けない(^_^;)


とりとん・・あの時オスカルにその気があれば、フェルゼンに腕をつかまれた後にフニャッと体の力を抜いていたら、違う展開になっていたと思うんです。(^O^)
それをできずに逃げ出したのはやはり、実像のフェルゼンとは友達という範囲でのつきあいだったからで、アンドレとの違いは信頼度の差があるんじゃないですか?
だってアンドレとは平気で手を握り合うんだモ〜ン。

失恋がきっかけってつらい物がありますねー。どんなに恋に恋するだけの恋愛でも自分が傷ついた相手としょっちゅう顔を合わせたり、恋敵?の女性に仕えるのは精神衛生上、非常に悪い。煮詰めれば、自分を受け入れてくれなかった世界に留まるか、新しい世界に飛び出すかの分岐点ということでしょ?

もし「王妃のイヌ」と言われても、自分に誇りがあれば貴族側に留まれたはずです。
長いあいだ温情をいただいたアントワネットに仕える「王妃のイヌ」である事が決して恥ずかしのではなくて、いろいろな原因で「王妃のイヌ」として生きていけない自分に対するけじめとしての近衛隊辞職と思います。
ちょうど、アントワネットに辞職を願い出たとき、オスカルが画面からすーっと後ろへ引くシーンがあるんです。これはオスカルの心の動きがすごく現れていて印象的でした。

アントワネットは悪くない、フェルゼンが悪いのでもない、ただ、自分の心が職務のみに没頭するロボットにはなれないと叫んでいる!
自分で思っていたように心は鉄のように強くなかったから身を引きますと、自分を責めているようで切ないです(そりゃあ、これで平気だったら人間ちゃいますよ)。
…とまあ彼女は最初から現実味を伴わない恋と処理していたようにも見えて、色々と(見ている人それぞれの体験に基づいて)違った解釈ができそうです。

それにしても今回オスカルは近衛を飛び出せば再スタートできるからいいけど、フェルゼンなんて何にも事態が改善しないままですしねー。
彼のこんなにもろい面を見たら逆にポイントも上がるんだけど、「負け犬」になったフェルゼンなんて、オスカルじゃなくてもつらくて見てられません。
でもオスカル、いくら何でも塀にへばりついてまで拒絶しなくても……!!
ううっ、フェルゼンが気の毒。

そう言えば何かつらいことがあると、人間は一番輝いていた時に戻りたがるといいますよね。
人生仕切直しはいいけれど、今まで近衛隊の士官として生きてきたオスカルは進む道が決まらないまま、とりあえず飛び出したって言う感じ。
より厳しい生き方をして心を置き去りにしてやるぅーだなんて、真面目な上に極端なんですよね。いきなりジャルジェ家を訪問したフェルゼンと同じですよ。
アメリカの戦争に逃げ出したフェルゼンと言い、この二人はやはり似ていますね


オモテ・・真面目でカタブツな所が似ているかもしれませんね。オスカルとフェルゼンって。
こんな二人が間違って結ばれても、きっと、お互いそれを心の底で良しと思えずずっと悩みそう(^_^;)
それを考えると、アンドレのことだって、たまたま側にいたから・・ではなく、オスカルにしか分からない彼女の琴線にアンドレの何かが触れたんだろうなー。
でも、それをしっかり確認するまで、アンドレへの愛をおくびにも出さないオスカルって・・。
慎重って言うか、堅実って言うか(笑)
こんな女を落とすときは、ひたすら忍の一字で待つしかないんでしょうね(苦笑)
アンドレの戦法は間違ってなかったんですね、途中までは!?

好きな女が目の前で心の葛藤を続けている・・幼なじみの立場でもアンドレには一歩も踏み込めないオスカルの領域。
もどかしくて、辛くて、可哀想で・・愛おしい・・そんな思いが一気に吹き出てしまったのが、あの押し倒し事件だったんでしょうね。
「バラはライラックにはなれない」・・アニメ一の迷言だと揶揄されますが・・そのあと続けた「オスカルがオスカルでなくなることはできない」の方を訴えたかったんだと思います。
今の自分でなくなれば、それで全て解決するんだ・・とでも言わんばかりに、自分を追いつめているオスカルを黙ってみていられなかったアンドレ。
結果的に、二人の間に深い溝を作ることになったんですが・・ながーい目で見ると?
実はこの荒療治が(笑)二人を結びつけるキッカケになったんじゃないかな?
と、最近感じています。
こんな慎重なオスカルと、忍耐強いアンドレですから、誰かが背中を押してやらないと、死ぬまで幼なじみをやってそうじゃありませんか?(苦笑)

衛兵隊入り前の1週間・・アンドレをおいてノルマンディの別荘へ向かうオスカル。
「この間のこと私は別に怒っていない・・だが記憶にもとどめない!」と冷静に言ったつもりのオスカルの語尾が震えていましたよねぇ。
よっぽど恐かったんだなぁ〜って?
アンドレのことを思って、顔を合わせない方がいいと思ったから・・ってゆーのはウソですね(爆笑)
お互いの思いが明後日の方に飛んでいってしまったO&A・・実はここからがアニメベルばらの隠れたラブストーリィになるんですが・・それはじっくり、今以上に語っていくつもりですから、みなさんお楽しみにぃ〜!

以下は平成13年4月23日更新

【とりとん&オモテ・・アコーディオンおじさんを語る!?(^O^)】

とりとん・・フェルゼンになくてアンドレにあるものは何と言ってもオスカルをほっとさせてくれる、あの性格と落ち着いた態度でしょう。
彼女が煮詰まっているときに、そんなの大したこと無いだろう笑ってやりすごせよって、いろんな言葉や仕草でフォローしてきたんですよね。
ただ、今回だけはオスカルとフェルゼンとの決着だったので、入り込めなかったアンドレは彼女を励ましもできず自分の気持ちも言えず、苦しかったと思います。
苦しむオスカルを見て「いっそのこと・・・」と思い、大胆な行動に出ても仕方ないほど彼も追いつめられていたんでしょうね。
なぁ〜んだ、みんな爆発寸前まで我慢していたんですね。
さすがにアントワネットは女王様だけあって騒動には巻き込まれませんでしたが。

押し倒しも、実際はオスカルのかたくなな態度をどうにかしてほどいてやろうとしたはずみでああなったんじゃないでしょうか。
ところで「人を呼ぶぞ」という声。田島さん〜、色気ありすぎ!
あれでは火に油を注いでるようなものと思ったのは私だけでしょーか。

でも、ここまで来て、アンドレの微妙な立場に全然気が付かなかったオスカルってここだけの話…実は恋愛オンチ?
アンドレがもしオスカルを好きでなければとっくに彼女の一人や二人ぐらい居てもおかしくありません。幼なじみというのならオスカルの方から「彼女できたのか」と聞いてもおかしくないでしょう。

一時的にオスカルは、自分が女だと思い知らされたショックと、アンドレの力の強さに恐怖を感じたでしょうが、結果的にこれ以降、彼は「幼なじみの男の子」から「自分に想いを抱いている男性」へと昇格したと思います。
率直に言うと、幼なじみからようやく一人の男と女として相手を見るようになったといえるでしょう!あっ、あくまでオスカルから見てのお話。アンドレは第一話からオスカルを女として見ていたのですから。
長かったねぇー、アンドレ。でもここからも長いよぉー。

さてと、別荘へ行くと言い放ったオスカルは、やはり恋愛初心者。
相手を知り尽くした者がここまで好きだと言ってるのに、たかが別荘へしばらく行った程度で諦めると思うのでしょうか?男を甘く見てはいかん!
アンドレも物語中、一番ブルーなのがここらあたりだと思います。
自分の想いは、オスカルのブラウスを引き破ることなのかと自己嫌悪に陥るなんてなんてクソ真面目。あの時アコーディオンおじさんに合わなければ、自分を見失ったまま、何をしでかしていたかわかりません。
それにしても良いセリフです、愛し合うのは心と心。そんな純粋な恋愛ができる人って幸せ者ですよー。

アランとの再会も前の伏線が生きていていいですね。アンドレも無理なく衛兵隊の雰囲気に溶け込んでたし、貴族の屋敷で育ったひ弱な男ではないのがわかりました。
実際、実写版のアンドレもプライドが高くて屋敷から出て行きましたよね。
アニメと実写版とでは出ていった原因が違いますが、オスカルに供をしなくていいと言い切られては、アンドレも男の意地で自立しようと決意したに違いありません。
その上で自力でオスカルのそばに居るために行動してるところなんて、なんて強い人なんでしょ〜!!

よもや自分の隊にアンドレが居ようとは思わなかったオスカルのギョッとした顔も見物ですが、自分の生きる道を先に決めたアンドレの先手必勝というところで、男と女の地味な駆け引きの場面を、これからも拾い上げていきましょう

【とりとん&オモテ・・衛兵隊のみなさんを語る】

オモテ・・荒くれとゆーか、庶民的とゆーか、本当に衛兵隊は近衛と毛色がちがう〜〜ってかんじが画面からあふれてましたね(苦笑)
何を考えているのか分からない、無愛想な中間管理職・・ダグー大佐もいい味出してるしー。
冷静で頭よさげで、もしかしたらO&Aより年上〜?ってかんじのアランもいいっすねぇ。
グループをまとめるアランがこんなタイプだから、衛兵隊もずいぶん大人っぽいつーか、男そのもの?押し入れ開けたらコケの生えてる汚れた着替えとかドド〜っと落ちてきそうな?
とてもリアルな男集団って感じがします。

原作では衛兵隊のベルサイユ常駐部隊の(と言うことは、ベルサイユ以外に駐屯している部隊もあるのか?)指揮官だったオスカルが、アニメでは一中隊の隊長になってるのが面白いですね。
首都の一流企業の部長くらいだった人が、地方の出向先の小さな営業所の所長にでもなったって感じですかね?
しかも女で?家柄良くて?東大とか出てて?(笑)・・「女の下で働くのはまっぴら」以前に
煙たくてしょうがないですよね。こんな人が来たら(爆笑)
それからいきなりジェローデルがプロポーズしてるしー。
なかなか面白い役割で、前半から出てたのに、結局あんまり活用されずここまできた〜って感じが拭えませんよね。アニメジェロは。
反発してたはずの彼が、プロポーズに至るまでの経緯も知りたい〜〜って思う私は実はジェロファン。わははは。
あ、しまった・・またアンドレを語ってない!?

とりとん・・近衛隊が箱入りだったと簡単に言い切ってはいけませんが、力の勝負が全てという衛兵隊への編入はオスカルとアンドレにとって、生易しい事では無かったでしょう。でも、アンドレったら貴族の館で育ったのに、あのいかにも不衛生な宿舎に不満はなかったんでしょうか。謎ですねー。

アンドレが屋敷を飛び出したのはオスカルの衛兵隊転属に合わせて、隊に潜り込むのが大筋あっているでしょうが、彼にとっても独立のいい機会だったと思います。
女の尻を追いかけて、と言ってはおしまいですが、オスカルに「供はしなくていい」と言われ、世情は貴族に不利。…この状況で貴族の使用人という立場でいることは彼にとってもつらかったでしょう。
いや、オスカルにとっても独立の良い機会でしょうね。
今までは二人の関係を何でも、幼なじみだからという枠の中で処理してしまおうと無理が生じていたいたんじゃないですか。
関係が徐々に変化しつつあるのに、いつまでも幼なじみではいられませんよね。
それと幼なじみと言うけれど、アンドレは出会った当初からオスカルを女として見ていたと思うんです。マセガキだったのかな?
フェルゼンと別れてガックリ来ているオスカルを守ろうと、決意も新たな彼。
もしかして、心の中では強力なライバルを蹴落として「ふふん」と笑っていたりして?
でも強いものですねー。アンドレはブラウス引き裂き事件からこっち、腹をすえてしまいました。

後半、恋愛描写が物足りない…という感想を持った方、多いと思います。
アンドレが「オスカルを抱きたい」って悶々するシーンが全然ないでしょう?
ベルばらだから見ている視聴者は女の人が多いと思いますが、身もだえるアンドレを見るのは…残酷ながら…女にとって恋愛関係を優位に立って見れるんですよね。

アニメはアンドレがオスカルに王手を突きつけて、後はオスカルがどうするかにかかってくる。彼女が崖っぷちの状態なので、私たちは同じ女性としてオスカルがいつその気になるか、はらはら見守らなくちゃいけない。
当然、返事はオスカル待ちなので最終はオスカルの意志で決まるんですが、自分から言い出す方はそりゃあ落ち着きませんよね。
いよいよ最後は心も体も準備OKとなり、オスカルはそう言う行為を「こわい!」と思わなくていいのですよ、きっと。
なんで普通に接している二人を見ていてハラハラするのか、自分でも不思議だったんですが、オスカルの心の過程を感じていたからなんだろうなって。

原作ではアンドレが常々、悶々していたせいか、オスカルはアンドレのために一肌脱いだ(*^_^*)感じがあるのですが、アニメではオスカルが自分からそうしようと決意した結果という気がします。
なんて言うか…性に対して、男性主体ではなく男女平等に描かれたのはちょっとドキドキしますねー。
オスカルの誘いかたといい、性については男性が望む物という感じがしません。
アニメでは、誘ったのはオスカルだとすれば、なんつー…積極的なのと私は思わず赤面するのでした。

【とりとん&オモテ・・やっとアンドレを語る・・?】

オモテ・・アンドレのために一肌脱いだオスカル!?(爆笑)とりとんさん、うまい!座布団10枚!!ゲラゲラ(^O^)
実際、アニメの蛍シーンですが・・あそこでしよう(何を?・・笑)と決めたのはオスカルだったんじゃないかと私は確信してます。
待って、待って・・やっーと手に入れた大事なモノを・・普通男はのっぱらで押し倒したりはしません。また逃げたられたら困るモノ(笑)
やっぱり、女の方が「ここでもいいの!」と強く押さないとねぇ。
おっと・・いきなり蛍シーンまでぶっ飛んでしまいましたが・・アニメはそこに至るまでの
紆余曲折がよかったなぁ。
原作はなぜか安心してみていられたんですよ。でも・・安心して見られる恋愛ドラマって面白くないじゃありませんか?O&Aには悪いけど(笑)

勝手に衛兵隊に入っていたアンドレに「もう供はするなと言ったはずだ!」とオスカルが詰め寄っても・・どう思われても「お前を守れるのはおれだけだ」と言い放つアンドレ。
そっかー、今までもただ供をしてたんじゃなく、オスカルを守ってたつもりだんたーアンドレって!?(笑)
だって、どう見てもオスカルの方が強そうだったじゃないですか。若い頃は。
それが、青いレモン事件で力関係?が逆転した。
けどその力は誇示できない。オスカルを追いつめることは出来ない。
だからお前を守りたいだけなんだ〜〜!と口では言いながら、目では“愛している”って訴えてる、アンドレ(笑)
もう1回「愛してる」なんて、その場で言おうモノなら、アンドレ・・確実に衛兵隊を叩き出されてたでしょうね、オスカルに。
だからオスカルには、ジャルジェ家には頼らず勝手に入隊してきたアンドレを、追い払う理由もなくなり・・それが、ちょっとふてくされ気味につぶやいた「勝手にしろ」なったんじゃないかなぁ・・って。このシーンは可愛かったー(*^_^*)


とりとん・・フェルゼンの自爆?で、みんなの関係がこなごなになった、と見えて実はその瞬間から新しい関係が始まっていたんですねー。
おかげでアンドレもオスカルも、立場的に一緒にいるのではなく、それぞれの意志で一緒にいることになった。それがすごく進歩だと思うんです。
オスカルもその気があればアンドレをクビにすることもできたのに、あえてそうしなかった。真面目な人なので、そんなことはできっこないでしょうが、勝手にしろというのが、アンドレを下僕として見ていない証拠に見えました。
青筋が立つほどきつい口調で「供はするな」と言ったその人が、後日キャピッと笑いながら「たまには供をして欲しい」だなどという、ラブラブモード炸裂にはこっちもぶっ飛びましたよー。ホント、後半はどんどん変わっていくオスカルから目が離せません。(後ろの方の話ばかりになるのでこの辺で置いときます)
それと、原作の通りに二人の関係が描かれなかったので、いつ何時、そういうシーンが飛び出すか、全然予測がつかなかったでしょう??
よけい安心して見てられませんよね。

それからゴタゴタしている二人の関係も味わいがあるんですがそばで見ているアランたちはいい迷惑?日常のうわさのネタ?
アランの言う「お前の隊長さん」という言い方が的を得ていましたね。
(この言い方、好きなんですよー!)
アニメでアランの年齢が原作より上になったのは、面白かったと思います。
男子校に編入してきた女教師のような原作の雰囲気もよかったんですが、ひとくせもふたくせもある大人の男たちと接していくアニメの設定は、人を判断できる年齢になっている兵士の側が、オスカルを認めていくという点でよかったです。
アランも語り出すと長くなりますねー。ひとまず、オモテさんにバトンタッチ!

【とりとん&オモテ・・やっぱりアンドレ以外を語る(^^;)】

オモテ・・あら?よろしいざんすか?アラン・・語らせると長いですよ、私(^O^)
なんか背負ってるモノが違うぞ〜〜ってかんじですよね、アニメアラン。
女隊長オスカルなんて屁とも思ってない・・って。
貴族に対しての恨みつらみもあるみたいだけど、口で「俺の大嫌いな貴族」と言う程度で、結局何があったのか分からないまま。
あ!そういえば、ディアンヌがらみの処分事件もありませんでしたね。
アランが貴族か平民かも分からないままだし。
金も力もない惨めな下級貴族だから・・こんな目にあうんだ〜〜!
悪いのはオスカル達大貴族だ〜〜って言ってた原作アランとは別の、一歩先を見ていたようなアニメアランでしたね。
だから、目先のオスカルなんて相手にしなかったんでしょう。

ひょうひょうとして、一見何を考えているか分からなくて、一匹オオカミなのかと思えば、案外他の隊員への面倒見もいいから、一目置かれている。
オスカルが倒した隊員を担いで運んじゃってるしー。
アンドレのことも何かと気を配ってたんじゃないでしょうか。
頭も良さそうだし、あれだけキモも座ってるんだったら、一念発起、社会の中枢に掛け登り、上から世の中を変えてやろう!位思うんじゃないか??
ロベスピエールみたいに・・と。
でも、それもやらず、下級兵士のままって・・案外このアラン・・お祭り好きで現場でドタバタやってるのが性に合ってるのかもしれませんね。

それにしても衛兵隊の仕事って激務ですねぇ。
高級ビジネスデスクに座って情報管理をして、必要なときに決裁を下し、日本はおろか世界中を飛び回っていたような、企業幹部が・・
工場で現場監督なんかをやるようになった?みたいな??(笑)
人手が足りないから、時々荷下ろしなんか手伝ったり・・
パートのおばちゃん達のために、お菓子とか差し入れたり??・・ちょっと違うか(爆笑)
そのうえ、外国の取引先の視察団を案内しろ〜〜って言われたみたいですよね。
あのアルデロス公の護衛任務は。
影で暗躍していたサン・ジュストが、良い悪役してましたねぇ。
彼もまた原作とはまるでカラーが違うキャラでした。
というわけで・・サン・ジュストはとりとんさんに語って貰いましょう〜!
バトン、ターッチ(^_^)/~


とりとん・・アランは噛めば噛むほど味が出ますね。
で、又ポジションがいいんですよね。オスカルとアンドレの関係を一番知っていた人物で、二人に深く関わっている。その二人を革命の初期に同時に失って、アランが心に傷を負ったのは間違いないでしょう。
私は原作&アニメのアランって、基本的には近いイメージを持っているんです。
原作の彼が10年ほど人生経験を積んだらアニメみたいになりそうで。
そのまま革命の中を突き進んでやろうという原作のアランも、革命を見切って隠遁者になってしまったアニメアランも、結局二人を失ったトラウマを抱えていると思いました。
アニメでは彼がオスカルにホレたかどうかは知りませんが、親友の想い人を好きになってはいけないなんて律儀に思っていたかも知れませんしね。
でもアンドレの死後、オスカルの人の愛し方とか、女性らしい可愛い一面を見てしまったでしょう?あれは、やっぱ目に焼き付いて離れませんよ、アランには気の毒ですが。
それと、アランの視点は視聴者に一番近いんですが、なにぶん無骨な奴ですから、女性はアニメのアランに同調しにくかったかも?

とまあ、花のサン・ジュスト君ですが……。
彼はオスカルと直接対決した唯一の人物ですが、暗殺計画を立てられるわ、父親は間違って撃たれるわ、だけどこの二人に愛憎関係は全然ないんですよね。
オスカルは自分の立場でサン・ジュストと戦っているし、彼は自分の理想のためにたまたまオスカルを標的にしただけ。
目的のためには手段を選ばないサン・ジュストの無機質な行動と、目的も手段も人への配慮を考えていたオスカルが見事に対比していましたが、二人とも、自分の信じた道を歩いているだけ。
余計な人間関係を省いていった、この乾ききった関係が「人の生き方はさまざま」と言っているようでした。
ロベスピエールもサン・ジュストに手を焼いていましたが、そんなやりとりもみんな自分の人生は自分が主役だと物語っている。
全ての登場人物に自分なりの生き方を持たせてあって、その中のオスカルでありアンドレであるという没主人公性なのですが、群像の中で揉まれていたからこそ、二人のエピソードも肉厚のある物になったと思います。

サン・ジュストやロベスピエールは最終回で「処刑された」で片づけられちゃっていましたが、ああ…無情・無常の世の中というラストに、オスカルやアンドレと共々彼らも捨て石として歴史の川底に沈んでいってしまったなーと、私は何度見ても脱力してしまいます。


オモテ・・あ〜!とりとんさん、もしやアランに惚れていなさるな?(笑)
楽しみにしてる人には悪いけど・・実は、アンドレ以外の人物の方が語りがいあるんですよねぇ〜〜(>_<)クセがあって、面白い!?
とりとんさんのサンジュスト対オスカル評・・「目的のためには手段を選ばないサン・ジュストの無機質な行動と、目的も手段も人への配慮を考えていたオスカルが見事に対比していました」は、的を得てました〜。

でも・・あのアルデロス公の襲撃事件の時も・・サンジュスト、オスカル共に、ちゃんと自分の部下を統率してたし。アランなんか、オスカルを見直してたしー。
それなりの目的を持った人間には、自然と周囲が付き従って行くモノなんですね。
とか言いながら・・オスカルなんか見回りに、ちゃっかりアンドレ(とアラン)を連れてってるしー(笑)

それにしても・・サンジュストの息の掛かっていた衛兵隊員・・「新しい時代のため」に自分がどうなっても構わないなんて言ってましたがー。
彼は名前すら与えられていない(確か)ほんの脇キャラ。
でも実は・・世の中も、革命も・・そんな普通の人?が動かしているんですよね。
いつかの・・アントワネットを襲ったテロリストが「フランス万歳」と言ってこときれましたが・・
私・・「フランス万歳」はこういう市井の人々のタメの言葉だと思ってます。
だから、アニメオスカルが言わなくて正解?ってゆーか、彼女には似合わない〜〜。

自分の生きている社会や、立場や、家族や財産を守る・・ってのは当たり前だけど、捨て身で、自分がいなくなった後の事までも守ろうとした・・このテロリスト達のこと・・
オスカルはなかなか理解出来なかったのでは・・と思います。
何も持っていないテロリスト達の「フランス万歳」の重みを、何もかももっているオスカルが理解するのは難しいでしょう。
ラサールの逮捕、ディアンヌの死、三部会の開催を、間近で、その事の起こりと顛末をみて、やっと理解出来たかもしれないけど・・それと同時に、「フランス万歳」は自分の言葉ではないと感じたはずです。

うぉ〜〜〜!なんかいきなりアニメベルばらの核心に触れてしまった〜〜〜。
でも、本当はもっと長かったんです。半分以下になったけど。
なんていったらいいのか・・書いちゃいけない事だったからではなく、こんな事は膝をつき合わせて語るシカない!って思ったからで〜〜〜。
ああ、もどかしい!!

とりとん・・アニメのアランとアンドレのどっちを取るって聞かれたら、う〜ん…(@_@)やっぱしアンドレにしようかなー??
あっ、向こうが迷惑だって言いそうですね。
アランは惚れているというのか、ベルばらを見ていく上で一番同調できてしまう人物なんですよ。
オスカルとアンドレに関してはちょっと引いた目線で物語が進むので、同調と言うより傍観してしまうんです。でもアランは仲間が命がけで家族を守っているってオスカルに訴えたり、アヤシイ二人のそばで世話を焼いたり、こっちにも考えがわかりやすいし、入りやすいっていう感じがあります。

アニメでオスカルの「フランスばんざい」がなくて、私も良かったと思っています。
彼女が戦ったのはそう言う意味ではなかったと考えているからです。
アニメでフランス万歳、もしくは類似のことを言った人たちは、どちらかと言えば平民側の人たちですよね。
この「フランス」を「身分制度フランス」ではなく「自由平等友愛フランス」というニュアンスで私は受け取っていますが、オスカルは平民を苦しめてきた立場なのでアニメの進行ではちょっとオスカルの発言とするには無理があります。

その言葉の中に、自分を捨てて未来を勝ち取ろうとした男たちをしばしばオスカルは見ていくことになるのですが、さぞ底知れぬエネルギーを感じたことでしょうね。

そうですね…貴族で何不自由なく育ったオスカルには、自分が捨て石になってでも、という彼らと同じ執念は生まれてこないでしょう。
オスカルの場合は、執念と言うよりも信念に近い物だったんでしょうね。
でも、それすら発言しなかった。そりゃあ、執念が渦巻く中でどんなまっとうな信念をぶちまけても、貴族がイイカッコつけてるとしか見えないかも知れません。
それとテロリストたち、先のサン・ジュストとかもそうですが、理想のために手段を選ばないという考えは、オスカルとはタイプが違う人間だと思います。
アニベルには色んなキャラが出てきていますが、オスカルが革命を動かしているわけではないし、彼女と脇役たち、タイプの違う人間たちが絡まって、歴史の中でひしめいていてるっていうのが、人間模様でいいですね。
又、ドラマとしてそれらを鳥瞰図的にながめられる楽しみもあります。
余談ですが、オスカルのようなタイプの人間が平民なら、もっと別の方法で改革に取り組んだと思いませんか?

ところで、アルデロス公の護衛のエピソード、あれはアランは二人のダシですか?
何かあるとオスカルはアンドレとアランを供につけますが、本命のアンドレだけでは他の隊員たちが「やはりっ!」と思うので、リーダー格のアランもくっつけとくと…。
で、世話焼きアランものこのこ付いていって、「オスカル」「アンドレ」と呼び合う二人から無視され、最後は爆風に巻き込まれ、ふと気が付くとアンドレはオスカルの護衛モードに仕上がっている。ぽつーんと独り取り残されたアランも「アンドレがんばれ」なんてのんきなことを言ってますが実際は「アラン、アンタこそがんばるんだよ〜」じゃあないでしょうか。
あの時、必死でオスカルの袖をつかんでいたアンドレ。あれはポイント高いっ!


オモテ・・「しょうがねぇ、やつらだ」くらいに思ってたんでしょ、アランは。O&Aのこと。
「なぁに、もたもたやってんだよー」って?(苦笑)

アニメではO&Aともに、衛兵隊の中では特殊な存在?平たく言えば浮いてたように感じました。オスカルは強いて彼らの中に入っていこうとしないし、アンドレも得体のしれないヤツ・・と思われていたし。
それは衛兵隊員の強烈な拒絶の壁?を肌で感じたからではないでしょうか??
話はちょっとそれますが・・映画版のオスカルがアンドレに「私たちは違う人間だ・・」というセリフがあるんです。身分が・・とか、レベルが・・とか言う以前に、まったく別の
種類の人間?とでも思ってたようです。映画オスカルは。
でも・・時代背景を考えると、それはそんなに特別な意識ではないんです。
何しろ・・平民が何か思考を持っているなんて思いも寄らない・・という意識だったんですから、貴族様って。(こんなんだから革命が起きたんでしょうが・・)

もちろん、アニメオスカルがそんなことを思っていたとは思いません。
けど・・反対に衛兵隊員達は感じていたでしょう。自分たちを人間として扱うつもりのない階級出身の上司に対する、言葉や態度では表せない反発が彼らを覆っていたんじゃないでしょうか?
そんな彼らに、取り入ろうとするときは、対等にぶつかるしかないでしょう。
男子校に編入してきた女性教師よろしく?(笑)相手が可愛い中高生なら授業潰して「ドッジボールやろう!」とでも言えば株が上がるかもしれませんが(爆笑)
如何せん・・アニメオスカルの相手は、それぞれに重い人生をしょってる、無骨な男達。
着任早々の、閲兵式を巡っての決闘で、アランが「これで許しただなんて思い上がっちゃこまるぜ!!」の言葉を聞いても分かるとおり・・衛兵隊はアラン達のテリトリーだったんですよね。
アニメオスカルはアラン達のテリトリーを侵害しようとせず、自分のテリトリーを他で広げて行き、結局アラン達の居場所を減らしていったんです。

アランはほとんど最後まで、オスカルに従うという姿勢を見せませんでした。
(7月13日の朝でさえ、一緒にヤロウやーという感じでしたから)
アルデロス公襲撃事件や、ラサール逮捕事件を経て、ようやく僚友として認めたという感じでした。でもそれは・・アニメアランのような豪傑無双タイプキャラ?
にはものすごーく珍しい事だったりして。
オスカルを隊長・・と、まともに呼んだのは、バスティーユでオスカルが撃たれたときですからねぇ。しかも・・本来はジャルジェ隊長と呼ぶべきなのに。
オスカル隊長!と呼んだんです。オスカルはうれしかったと思いますよー。

そして、そんなオスカルのタメだけに衛兵隊に入ったアンドレです、どっちつかずで得体の知れないヤツとしてしか、衛兵隊に存在できなかったんでしょう。
オスカルに何かあったら、当然アンドレはオスカルを守るでしょう?無条件に。
そういう覚悟があるアンドレが、衛兵隊員となかよしこよしになれるはずがありません。
とりあえず仲良くしといて、自分の立場を守ろう〜なんてことも出来ないイイ人ですからね、アニメアンドレは(笑)
アニメアランはこんな不器用なアニメO&Aが可愛かった?んじゃないでしょうか。
勝手に舎弟扱い?状態だった?(苦笑)

ああ〜なんだこれは〜〜!これじゃ、アランに惚れているのは私よ〜〜!
っていってるようじゃないか〜〜(^_^;)
しかも対談内容、全然進んでないしー(-_-;)
そういえば・・ラサールの逮捕事件って・・原作より相当深刻でしたよねぇ?
とりとんさん??

とりとん・・アランって本当にわかりやすい奴。(^o^)
例えば、今はアランについてばかり書いてるじゃないですか?
そりゃあ、アランは好きですよ。
でもこれはアラン論を言っているばかりじゃないんですよね。
アニメアランの言動はオスカルとアンドレの行動と思考をつかむ物差しみたいな役割を果たしているんだと思うんです。
アランを語ることで、オスカルとアンドレを語ることになる…と言えばいいのかな。
オスカルとアランたちには深い溝があったし、廻りと一線を引いていたアンドレの貴族臭い雰囲気は、確かに平民生まれの平民育ちの彼らとは異質だったはず。
それが、徐々に異質なものながら受け入れられていったのは、二人とも兵士たちのことを真剣に考えているという心構えが彼らにも解ってきたからだと思うんです。
敵ではない手強い人間を、わざわざ敵にするおバカな男たちではないでしょう。
能力主義なのか、原作ほど女の部下になる事への抵抗はなかったみたいですし。
逆にオスカルが男だったら、自分の保身とかエゴのために俺たちを踏み台にするかも知れないという疑いをアランが持っていたかも知れないし。
オスカルの欲のなさが、彼女が女だったから余計に信じてもらえやすかったと。

映画版の「違う人間」発言、あれは心に残りますねー。
向かい合っていても、生きていく世界が、次元が違うときっぱり言い切ったオスカルに貴族として生きてきた年月がうかがえましたよ。
アニメ版はそこまでオスカルに貴族と平民の、人間としての区別は持たせていなかったとは思いますが、逆にアラン側の拒絶がありありと解りましたものね。

前、原作とアニメのアランはほぼ同じと書きましたが、アニメの方がちょっとシャイかもと思っています。
恋愛についても、そんなカッコ悪いことできねぇーって感じで逃げ腰になりそうだし、オスカルをまともに隊長と認めるのも、謝るのも、斜に構えていた彼ですからねぇ。
だけど、あの二人とは純粋につきあっていたアラン…バスティーユ後の老け込みようから見て、アランもバスティーユで心の一部が死んでしまったんでしょうね。
波打ち際にポツーンと独り座り、カセットから「精霊流し」が流れていて、
落ち込んでいる1790年7月14日のアランをよく想像するんですよ。私って酷い?!

ラサールについて語ると、私は長いですよー。(^^;)
彼は結局、オスカルのおかげで命をつないだでしょう?ある意味、オスカルに惚れていたのは彼だと思います。彼の最期もオスカルに「信念」を捧げたって感じがして。うっとり…男のロマンだわっ(ここでとりとん、自分の世界に入る)。

兵士たちが色々な支給物を売っているエピソードは、原作ではオスカルに兵士たちの貧しさを知らしめる機会だったのに対して、アニメではアランが大激怒するわラサールはしょっぴかれるわ、大騒動でしたね。
アランの決闘騒ぎもオスカルを血祭りに!とかじゃなくて、可愛くない貴族の女を懲らしめたい気持ちだったのでしょう。どうしようもない無力感をオスカルにぶつけてきたアランって、本当に後半のストーリーテラーですねー。
次回予告では、アンドレの気持ちに答えてやらないオスカルにアランがキレた、みたいに言ってましたが、当のアンドレが平然としていた上に、ラサールの件も兵士たちの早合点となると、これではアランの恥ずかしい空回でしたが。
それから、無事に釈放されて帰ってきた放心状態のラサールが、アランを見たとたん
わぁーって泣き出すでしょう。あれ本当にラサールはアランが好きなんだなーって。
兵士たちのつながりやオスカルへの信頼感とかが上手く描かれたエピソードでした。
ところでラサールが釈放されたとき、兵士の誰かが「あの女のせいじゃなかったのか」って言ってましたよね。
あれを聞いて、いちおーオスカルは女と認識されていたんだなーって失笑しました。

オモテ・・アンドレの死後、7月13日の夜ですね・・残った元衛兵隊員達がたき火を囲んでカードをしてるんですが。そのうちの一人が、生前のアンドレを思い出して「そう言えばあいつ・・一度もオレたちとカードをやらなかったなぁ・・」というんですよね。
(あら?今アニメブック開いたんですが、このシーン載ってない!)
アンドレは隊員達と無用な関わりは持たなかった・・けど、避けることもしてなかったんだなぁ・・
って思いましたよ。
うん・・とりとんさんの言うとおり、自分たちとは異質ではあるけど、敵ではないと思わせる
雰囲気をアンドレは持っていたのでしょうね。
男臭い兵舎の一室で、ぼんやり灯るろうそくの明かりでカードをする仲間を眺めているフリをして・・アンドレは何を考えていたんだろう・・と思うと・・なんか胸が詰まります(T_T)
前出のカッコ内に書きましたが・・カットされたシーンの中には、隊員の一人が「隊長はまだ教会の中か?」とオスカルを気遣うシーンもあるんですぅ〜〜〜!
なんでこんな良いシーンをカットするんだぁ〜〜!(オモテ心の叫び)
女であり貴族であり・・本来なら理解も歩み寄ることも出来るはずのない存在のオスカルを
認めた、さりげない・・無骨な男達の優しい言葉で、私は好きなのになぁ〜。
アランを追うとO&Aが見える!・・とりとんさんのお説通りですねぇ。

ラサールの釈放のお礼を言いにブイエ将軍を訪ねるために、オスカルが供を頼んだのはやっぱりアンドレでー(笑)
ま、他に上司に会わせられる上品なヤツがいなかった・・っていったらそれまでですが(苦笑)
衛兵隊に転属するまでのほうが、ずっと、いつも側にいたはずのO&Aだったのに、転属後の寝起きする場所も別、始終一緒にいられるわけでもない、その状態が・・かえって二人のタメには良かったとは・・なかなか心憎い?展開ですよねぇ(*^_^*)

【とりとん&オモテ結局アンドレ以外を語って・・つづく・・(^^;)】

対談Aへ続く!

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